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下肢静脈瘤について

下肢静脈瘤とは

 下肢静脈瘤とは足の血管がふくれてこぶの様になる病気です。良性の病気ですので、治療をしなくても健康を損なうことはありません。しかし、足にこぶの様な血管が目立つ見た目の問題、こむら返り、だるさやむくみなどの症状が日常的に起こります。重症になると、湿疹ができたり、皮膚に穴があいたり(潰瘍)、出血をおこすことがあります。

 

下肢静脈瘤の原因

 静脈の中には“ハ”の字型の弁があり、立っている時に血液が足の方に戻ってしまう(逆流)のを防いでいます。下肢静脈瘤は、この静脈の弁が壊れることによっておこる静脈独特の病気です。弁が壊れてきちんと閉まらないために下流の静脈に血液がたまり、静脈がこぶ(瘤)のようにふくれてしまいます。

 

下肢静脈瘤の種類

 下肢静脈瘤は皮膚から静脈が大きく盛り上がる“伏在型(ふくざいがた)静脈瘤”と、それ以外の軽症静脈瘤に分けられます。

伏在型静脈瘤について

 伏在型静脈瘤は徐々に悪化して静脈のこぶが大きくなり、盛り上がります。だるさや疲れなどの症状が起こるのもこのタイプで、超音波検査(エコー検査)やCT検査にて診断します。進行した場合は手術による治療が必要になります。

軽症静脈瘤について

 軽症静脈瘤の代表は、”くもの巣状静脈瘤”で、赤い血管がクモの巣のように皮膚にひろがって見えます。中高年の女性の方に多く、症状はほとんどありません。

 

下肢静脈瘤の治療

 下肢静脈瘤の治療法には弾性ストッキングを使う圧迫療法、注射で静脈を固める硬化療法、そして手術の3つがあります。手術には、静脈を引き抜くストリッピング手術と、レーザーで静脈を焼く血管内レーザー治療、接着剤で静脈を固める塞栓術の3つがあります。それぞれ良い点と悪い点があり、治療後の痛みの程度や治療費に差があります。

 大切なことは静脈瘤のタイプと程度を正しく診断し、ご本人の年齢や生活習慣と希望をよくうかがって、適切な治療法を選択することです。院長は福井県済生会病院と連携して、下肢静脈瘤の上記の治療を行うことができ、特定の治療を強くお勧めすることはありません。

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